第25章 そうだ、旅行に行こう。〜2019.8/18〜8/19〜
食事を終えた私たちは、ファストパスを使い真ん中の島のコースターに乗る。
数回目のコースターにリエーフは楽しそうにしているが、私はそろそろバテ気味。
「美優さん、もうちょっと頑張れますか?」
と言うのも、もうすぐ新アクションのファストパスの時間。
流石に乗れずに終わるのは嫌だとリエーフに伝えれば、リエーフは手を差し伸べてくれる。
「じゃあ、手、繋ぎましょう?」
ベンチに座る私の両手を掴み、くんっと引っ張りながら立ち上がらせてくれるリエーフ。
そのまま進みだしたリエーフの腕に掴まると、一瞬びっくりした顔。
でも、すぐににまり、と笑いリエーフはゆっくりと歩きだす。
『リエーフ、今日の夜は何食べようか。』
「ここで食べます?ランチとディナーが違うお店とかもあるみたいですよ?」
『んー…それもいいんだけれどホテルのレストランも気になるなー。』
「いいっすねー。」
話しながら歩いていると、新アトラクションの列にたどり着く。
ファストパスの方の列も少しだけ並んでいるようで、リエーフと2人並んで待つ。
その間にリエーフは鞄からスマホを取り出し何かを調べ始めた。
「ね、美優さん。日本料理の店、酒がすごい。」
嬉しそうに話すリエーフのスマホを覗き込めば、お品書きに並ぶお酒の名前。
ビールに日本酒、梅酒に焼酎。
焼酎は芋、麦、米に泡盛まである。
それだけでなく、スパークリングワインやサワー、カクテルまであるから驚きだ。
「飲みたいのばっかり。明日に残らないくらいだったらいいでしょう?」
『…まあ、飲みすぎないでね?』
「大丈夫っすよ。夕飯は俺が払いますから。あ、順番来ましたね。」
気づけば列は進み、アトラクションは目の前。
キャストさんの明るい誘導に従いながら私たちは新アトラクションを楽しんだ。
その後はお土産のお店が並ぶ入り口付近へ戻りお買い物。
職場に友人、いつものみんなに、と2人で選んだお土産はどんどん増えていく。
籠いっぱいのお土産に流石にマズイと感じた私たちは、吟味しながら買い物を進めていく。
それでもお土産が増えてしまうのはしょうがないことなんだろうと、2人で苦笑いをしてしまった。
夜のパレードも見たかったけれど、2人とも汗だくで疲れてしまったため、私たちは早めにホテルに戻ることにした。