第24章 酔っ払いにはご用心。
部屋から出た俺はまっすぐ風呂に向かい、脱衣所で莉奈を下ろす。
「ほら莉奈、風呂入るぞ。」
戸惑う莉奈はシーツを外すとさらに戸惑う。
「っ!」
「やっぱ覚えてねーんだな。」
莉奈の体には昨日つけた沢山の赤い華。
俺はさっさと服を脱ぐと戸惑う莉奈を浴室へと連行した。
シャワーを出すと莉奈を膝に座らせ莉奈の頭からお湯をかける。
少し体の力が抜けたところで髪の毛を洗ってやる。
「てつろーさん。」
「泡、口に入るぞ。」
無理やり口を噤ませ、シャンプー、トリートメントをする。
終わった後はリエーフが溜めておいてくれた湯船に浸からせ自分の髪を洗った。
「…ねえ、てつろーさん。」
「ん?」
「私、昨日てつろーさん襲ったでしょ…」
… は?
頭に手を置いたまま莉奈を見ると、莉奈は顔を真っ赤にしてそっぽを向く。
「りな、お前覚えて…」
「昨日のはなんとなく覚えてる。」
ところどころ記憶はないですけど…と話す莉奈はものすごく恥ずかしそうだ。
「へえ…」
俺は髪の毛についている泡を流し浴槽に入ると、入れ違いに出ようとした莉奈の腰を掴み行かせまいとお湯の中に戻す。
「莉奈チャンは俺にしたあーんなことやこーんなこと、覚えてるんだ。」
閉じられた膝を割り秘部に指を這わせれば、昨日の情事のものか、はたまた今出たものか…愛液が指に絡まった。
「思い出したら濡れちゃった?」
つぷり、と指を埋めればきゅっと閉まる膣。
そしてこくりと縦に振られる首。
このまま襲ってやろうか。
指を奥に進ませた瞬間、脱衣所から声がかかる。
「タオル、置いとくよ?」
美優の声にびくりと体を跳ねさせた莉奈が、上ずった声ではいと返事をする。
「着替え、どうする?昨日着てたの大丈夫だったらいいんだけど…
クロはリエーフの借りる?
あ、莉奈ちゃんは前置いてった下着あるから持ってきたよ?後はルームウェア置いてるからお風呂終わったら部屋に来て?好きな服貸すから。」
「あ…俺のは大丈夫だわ。」
「美優さんいいんですか⁈」
ばしゃりと水音を立て立ち上がる莉奈。
すぐにでも風呂を出ようとした莉奈の手を引き、脱衣所の美優に声をかけた。
「じゃあもう少しあったまらせてからいくわ。」
「はーい。」
美優が脱衣所を出る音。
その音と同時くらいに莉奈が俺の方を向き、湯に浸かった。