第24章 酔っ払いにはご用心。
side美優
「リエーフ、どうしたの?」
ドアを開け、入って来たのはリエーフ。
「風呂、今入ってお湯張ってきました。黒尾さん達入ると思って。」
髪の毛がしっとりしているからお風呂の後部屋に直行したのだろう。
顔を洗うために持って来ていたタオルを手渡し髪の毛を拭くように言えば、がしがしと髪の毛を拭きはじめた。
「リエーフありがと。莉奈ちゃん、起きて、お風呂。」
「ほら、莉奈起きろ。」
クロに揺り動かされた莉奈ちゃんは小さく呻きながら目を開く。
そして状況を確認しようと、掛けられたシーツを胸元に留めながら体を起こした。
「あ、れ?おはようございます。」
「莉奈ちゃんおはよう。じゃあクロよろしく。」
「はいよ。」
クロは私が目をそらしている間に下着とパンツを身につけ、シーツにくるまりながら状況を理解できていない莉奈ちゃんを抱きかかえ部屋を出て行った。
「美優さん、おはよ。」
「あ、おはよ。」
「美優さん昨日ので足りた?あ、足りてないから黒尾さんのハダカ見て顔赤くなったんでしょ。」
クロに赤面したの見てたんだ…
ちなみに昨日の、とは、クロ達が部屋に行った後赤葦達にちょっかいを出された後のこと。
嫉妬したリエーフはキッチンで私の身体を弄った。
声を出さないように必死の私を虐めるかのように手を壁に縫い止め敏感な場所を重点的に攻め、私をイかせた。
そのことを言っているのだろう。
入り口に立っているリエーフに近づくと私はリエーフの胸にぽふりと顔を埋める。
「足りない、から…みんな帰ったら…してね?」
そう伝えれば、抱きついた体の下…リエーフの下半身が一気に固く反応する。
「っ!!リエーフッ!!!」
「あー…今抱きたい…」
「っっっ!!!」
恥ずかしさを隠すためリエーフの体をぐいと押し、部屋を出る。
心臓の鼓動が止まらなくて苦しい。
リエーフのばか…