第24章 酔っ払いにはご用心。
「てつろーさん、私美優さんのクローゼット見たい…」
そうぼやく莉奈を膝の上に座らせると、腹に手を回しぎゅっと抱きつく。
「少しくらい俺に独占させろ…」
「てつろーさんの甘えん坊。」
くすり、と笑う莉奈の白い首筋にそっと吸い付くと、俺は小さな声でつぶやく。
「続きは帰ってからな。」
俺の言葉でのぼせたのかと思うくらい顔を真っ赤にさせた莉奈は、少しお尻を浮かせて片方の手を俺の腹に這わせると、そのまま下へと下ろし未だに硬度を保つ肉棒を掴んだ。
「私以外にアピールしないんだったら、いいですよ?」
さっき美優さんからかってましたもんね、とそっぽを向いたままつぶやく莉奈。
…美優との会話、聞いてたのかよ。
狸寝入りも上手くなりやがって…
「当たり前だろ。」
ぐいと莉奈を引き寄せ、右手を莉奈の腹に回す。
開いた左手は莉奈の顎のラインをつ、となぞった。
「俺はもう、お前のものだからな。」
左手に少しだけ力をかけると莉奈が俺を向く。
化粧の落ちた、いつもより淡い色の唇に
俺はそっと唇を落とした。
end