第24章 酔っ払いにはご用心。
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「「「一年お疲れ様でした!いただきまーす!」」」
乾杯をし、ぐいと目の前の缶ビールを煽る。
暖かい室内に冷えたビールが染み渡る。
目の前の食事も作りたて揚げたて。
美優がぎりぎりまでキッチンで作ってくれたから出来立てを食べることができる。
「いつも悪りぃな、美優。」
新しいビールを持ってきてくれた美優にそう告げると、美優は一瞬きょとんとし、そして笑う。
「これだけ作れるのってみんなが集まるときくらいだから…
作り甲斐があって楽しいから良いの。
それにみんな自分が食べる分くらいは出してくれるし、飲み物もアルコールも各自で買ってきてくれるから金銭面の負担もないし。
あ!ねえねえ、この豚の角煮どう?
昨日から煮込んでるからお肉とろとろだよ。」
「んじゃ食う。つーか、美優もちゃんと飯食えよ。」
「食べてますー!あ、莉奈ちゃん飲み物何が良い?」
「あ!確かストレートティーありましたよね?」
「俺コーラ飲みたいっす!」
「僕あったかいコーヒー。」
立ち上がり飲み物を取りに行こうとした美優についでと言わんばかりに飲み物を注文するリエーフとツッキー。
「男子は自分で取りに行きなさい。場所、わかってるでしょう?」
「なんで莉奈ばっかりー!」
「女の子は特別なんですー!」
そう行って立ち上がりキッチンに向かう美優。
その後ろを自分のコップを持ち追いかける190超えの男2人が追う。
それを料理を食いながらみていると、隣の莉奈が俺を呼ぶ。
「ねえ、てつろーさん。」
「ん、なんだ?」
「お酒…….やっぱり、駄目…ですよね…?」