第24章 酔っ払いにはご用心。
毎年恒例と化した年末年始の飲み会。
最近は31日の午後に集まって、1日に夕飯を食べて解散ってことが多い。
本日の予定としては、リエーフは朝から大掃除兼部屋のセッティング。
美優は毎年恒例おせちやら年越しソバ…まあ食い物関係の準備。
会社員の赤葦とツッキーは大体昼過ぎから来て美優に指示されたものの買い出し。
木兎はギリギリまでバレーの練習してからくるから、足りないものの買い出しとか飯の途中の買い出し…まあ雑用やることが決まってる。
俺は莉奈を職場から回収して美優ん家に送り届けた後少し仕事をする。
それからリエーフの手伝いか買い出しの手伝いってとこかな。
ああ、莉奈の職場がどこかって?
病院だよ、ビョーイン。
「年末年始は1日くらい夜勤入らないと独身は文句言われちゃうんですよ。」
そう言う莉奈は去年の春准看護師になった。
高校卒業後、「てつろーさんの家に近いところ♡」なんて言って一人暮らしを始めた莉奈。
働きながら学校に通って、さらに実習…そして家のこととハードすぎて潰れそうになりながら俺に会いに来ようとするのを見かねて、当時大学を卒業し、莉奈よりはキャパシティに余裕のあった俺が生活のサポートするべく、俺の家に引き入れた。
まあ同棲ってことになるから莉奈ん家に挨拶に行くことが絶対条件ではあったけどな…
…まあ、そんな試練をかいくぐり、俺達は同棲をスタートさせた。
最初は家のことをやろうとして家事に勉強にてんてこ舞いだった莉奈。
即座に話し合いをして、家にいる時間をほぼ勉強にあてさせた。
「俺は家のことをさせるために一緒に暮らし始めたんじゃねえ。」って言ってな。
試験前日なんかガッチガチに緊張しすぎてたから…なんて話は置いといて…
まあそんなこんなで試験は合格。
今は学校に通っていた時から働いていた病院で引き続き仕事をしている。