第21章 灰羽リエーフの1日 2018
pm7:00
美優さんの職場…レストランの前。
黒のジャケット、白地で襟に黒の縁取りがあるワイシャツ、ブラックグレーのパンツでシンプルなファッションの俺。
そしてその隣には"職場"に"彼氏"と"お洒落して""デート"というシチュエーションに緊張するのか、顔を真っ赤にしつつあわあわしている美優さん。
そんな美優さんの今日の格好は、ブラックグレーのリブニットワンピース。
スリットが入っているんだけど、そこがレースアップになっている。
袖もパール調のボタンが4つ付いていて可愛らしい。
vラインのニットの首元にはセットのパールのネックレス。
それに合わせたのかイヤリングはパールが1つのもの。
サイドにレースの模様がついたストッキングにショートブーツ。
肩にはショールがかけられている。
小さめの黒の皮のカバンは、今年の美優さんの誕生日にプレゼントしたもの。
髪の毛はサイドからの編み込み。
俺が編み込んだ。
行きましょう、と声をかければ美優さんはこくりと頷きお店のドアを開けた。
「いらっしゃいませ。」
からんからんと入口のベルが鳴る。
『本日7時予約をしていた"灰羽"です。』
そう美優さんが言えば、ボーイさんが席へ案内してくれた。