第21章 灰羽リエーフの1日 2018
17:11
あのあとお風呂から上がった後はご近所用のラフコーデ。
パーカーにショートパンツにニーハイソックス。
ショルダーバッグをかけるとリエーフと2人自転車にまたがった。
近くのお店をはしごして様々な食材をゲット。
夕方のタイムセールでは卵が1パック100円!
ひき肉グラム88円!
鳥手羽1本20円!
ハロウィン前だからってかぼちゃが安かったりお菓子のファミリーパックが安かったりでたくさん買い込んだ。
そんなこんなで今やっと帰宅。
『ただいまー。』
重かった…
靴を脱ぎ室内に入るとひょいと袋が持ち上げられる。
「とりあえず肉は冷蔵でいいですよね?」
『うん。下処理は明日やっておく。
買ったものくらい冷蔵庫に入れるの手伝うよ。』
奪われた袋を持とうとするけれど、リエーフはひょいとそれらを持ち上げにかりと笑う。
「美優さんの方が準備に時間かかるんだから、俺は着替えだけだし。」
でもと言葉を紡ごうとするけれど、それは吐息になって終わる。
「いつもより可愛くなった美優さんが早く見たい…っていうのが本音なんで、早く着替えてきてください!」
ずるい。
リエーフがどんどん大人になっていくようで。
いってらっしゃい、と言われ、私はそのまま部屋へと戻ったのだった。