第15章 2人(?)ドタバタクリスマス!中編!
side灰羽
美優さんの部屋で美優さんをぎゅっとして眠った。
朝はそのまま…エッチできたらいいな…なんて考えていたはずなんだ。
なんで隣にいたはずの美優さんがいないの⁈
空いた空間を触れば、すでにシーツは冷たい。
慌ててキッチンへと向かえば、そこにはニットワンピに着替えた美優さんの姿。
俺がキッチンに入ってきたことに気づいた美優さんは俺に向かってほわりと笑う。
『リエーフおはよ。朝ごはんできてるよ?
今日は買い物に行きたいんだけど…いいかな?』
お正月のもの買いたいし?
なんて、笑顔で言われたら俺は嫌だなんて言えなくて…
「…いいですよ?行きましょう。」
エッチしたいだなんて言える雰囲気じゃなくて…
にこり、と笑みを作ると俺は、美優さんの手伝いをするためキッチンに足を踏み入れた。
ーーーーーー
美優さんが作ってくれたハムチーズトーストとサラダ、スープを食べたあと、俺は部屋に向かった。
今日は何を着るかな。
引っ張り出した淡い色のスキニージーンズ。
あとは…白のロゴ入りTシャツとエメラルドグリーンのドルマンカーディガン。
黒のスヌードを巻いていつものドラム型バッグを背負うと、俺は部屋を出る。
リビングで俺を待っていた美優さん。
体の線が出る白のニットワンピの上に黒のポンチョ、黒のタイツ。
鞄は革のショルダー。
髪の毛はゆるく三つ編みにして、白いリボンで括っている。
俺に気づいて美優さんは振り返る。
薄くメイクもしたらしい美優さん。
淡いピンクのグロスがつやつやで思わずキスしたくなる。
でも、今キスしたら止められなくなる。
だから
「準備できました。行きましょうか?」
我慢我慢‼︎