第15章 2人(?)ドタバタクリスマス!中編!
合宿最後の食事はひき肉と野菜のカレーとサラダ。
しっかりひき肉を炒めたから、お肉から出た旨味がカレー全体に染み渡って寸胴鍋に3つ作ったカレーはほとんどなくなった。
合宿を終え梟谷が帰った後、合宿で使った部屋の片付けや清掃を行なった音駒のメンバーと、ちゃっかり今日も来て最後まで手伝いをしたクロと木兎。
きっとお腹が空くだろうとあらかじめ買っていた材料で山形の郷土料理の”芋煮”を作った。
芋煮のシメがカレーうどんっていうのもみんな覚えてしまったらしく、昼の少し余ったカレーとうどんを入れたら瞬く間に鍋の中身がなくなってしまったのにはびっくりした。
解散後、私達は直ぐに帰宅。
合宿で出た洗い物を洗濯機にかけ、そのまま2人で外へ買い物に出かけた。
合宿で大量の食事を4食分作ったからか、作る気力が出ないのでご飯を買いに行くのだ。
街はイルミネーションが輝き、其処此処にカップルがひしめいている。
そう、今日はクリスマスイブ。
クリスマスイブと日曜が重なった本日、街はキラキラ輝いていた。
いつものスーパーを通り過ぎショッピングモールに入ると、リエーフと一緒にサラダやチキンなどを購入。
イルミネーションを見ながら帰宅をし、冷蔵庫の中のもので適当にスープを作って、やっと2人きりでのクリスマス。
『「かんぱーい!」』
最後まで買うか買わないか迷ったシャンメリーをグラスに注ぎ、そっと合わせる。
かちん、とぶつかるグラス。
2人でくいと飲み干しグラスを置くと、なぜか笑いがこみ上げて来て2人してくすりと笑った。
解凍しただけのエビピラフ。
1本298円のチキン。
グラム98円の生ハムのサラダと78円の野菜のサラダ。
少し前に作って冷凍してあったロールキャベツとコンソメで作ったスープ。
すごく手抜きだって自覚してるけれど、すごく楽しい。
ケーキも家の近くのケーキ屋さんで、1人3つずつと制限して買ってきたもの。
私は抹茶クリームのケーキとベリーのタルトとコーヒーのロールケーキ。
リエーフはキャラメルクリームのケーキにプリンタルト、そしてショートケーキ。
食べさせ合いながらケーキを食べるのも楽しくて、わざとクリームを鼻につけたりもした。
そんなことをしていたらもう遅い時間。
後片付けをするからとリエーフにお風呂を先に進め、私は食べたお皿を持ちキッチンへと向かった。