第14章 2人(?)ドタバタクリスマス!前編!
『みんなはご飯食べてて?私は明日の準備してくるね?』
そう言うと私は空いた炊飯器の釜を持ち、調理場に向かう。
夕飯の時間、空き時間がたくさんあったから洗い物や明日のお味噌の具材であるじゃがいもの皮むきは終了。
明日のためにやらなきゃいけないことは、今空いた炊飯器にご飯をセットすること…くらいかな?
残った洗い物をし、お米を研いでいればじりじりと指全体に痛みが広がって、思わず顔をしかめる。
もう少しだから大丈夫。
もともと気になっていた手の荒れ。
今日の大量の洗い物などで悪化し、大量にぱっくり割れてしまった。
さすがに食材を扱うからとハンドクリームを塗らずにいたのだけれど、そろそろ限界かな…?
今日のラストの仕事である、明日のご飯の準備。
炊飯釜を炊飯器にセットし、スイッチを入れた。
その時だった。
私の荒れた手が、ぐいと引き上げられたのは。