第14章 2人(?)ドタバタクリスマス!前編!
そうそう、おやつの時間も大盛り上がりだった。
おやつのマフィンは上に生クリームを絞りアラザンをかけてツリー風。
ツリーに見えるように、クリームはプレーンと抹茶を用意した。
生クリームが苦手な人用にヨーグルトでクリームを作ったりもした。
莉奈ちゃんたちマネージャーに手伝ってもらいながら体育館に運んだ時は暴動でも起きるんじゃないかってくらいみんな目をぎらつかせてた。
みんな2個ずつあるのに…
ちなみに先生方には甘さ控えめのぜんざい。
お正月用に買っていた栗の甘露煮を入れたらすごく喜んでくれた。
そして夕飯。
ひとり、また1人と練習を終えて来たバレー部の面々。
調理場に近い1つのテーブルを見て歓声をあげ、私に近づいてくる。
「美優さん、あれ全部美優さんが作ったんですか⁈」
そう問うのはマネージャーの仕事を終え食堂にやって来た莉奈ちゃんと梟谷のマネージャーさん。
『そうだよ?今日クリスマスじゃない?少しでもクリスマス気分を味わえるように。』
そう、クリスマスなのだからと食事以外にも作ったのはケーキ。
ショートケーキにチョコケーキ、チーズケーキに黒ごまを使ったセサミケーキ、生地とクリームに抹茶を練り込んだ抹茶のロールケーキ、そしてアップルパイと6種類のケーキを作った。
ちなみにそれぞれ3ホール(ロールケーキは3本)ずつ作ったので昨日は調理室のオーブンは稼働しっぱなしだった。
来るたびみんなが驚いてくれたのが嬉しくて、すっかり忘れていた。
そう、リエーフとの約束を。