第9章 7Q
その後、部活に戻りいつも通りメニューをこなした。
黄瀬は”女の子の告白が凄く長くなった”と言って赤司を納得させ、周りからおちょくられて終わった。
灰崎はその日の部活は来なかったが、次の日の放課後練から普通に出た。
”不思議”
と言える程に平和だった…
油断した。
俺も、赤司も、被害に遭いそうになった黄瀬さえもが忘れかけてた
ある日の昼休み…
灰「今日、屋上の鍵開いてなかったから。俺、体育倉庫行くけどお前行くか?」
元々授業のサボり魔だった俺は、灰崎と部活で知り合ってからイイけどよく一緒にサボっていた。
でもこの頃、俺たちが屋上でサボってることが先生にバレて、見張られる様になった。
『行く!弁当食ってからだから先行っとけ』
灰「おう」
午後の授業サボる事は、桃井にだけ言っておこう…
携帯・自分専用枕・筆箱・自習道具を持って、体育倉庫へ向かう。
ま、授業サボるって言ってもあと1ヶ月で前期の中間テストだから…勉強しないって訳じゃない。
『おっじゃまっしまーす☆』
体育倉庫に入ると、灰崎はもう既に寝ていた。
(んだよ…話し相手いないじゃん。)
体育倉庫って言っても、パイプ椅子と体育で使わなくなったとび箱とかが置いてあるだけ。
とりあえず持ってきた自習道具を広げた。
……zzzzzZz…(( _ _ ))..zzzZZ
(…ニヤッ…)