第8章 6Q
『ねぇ…何してんの?』
俺が入ったそこには、壁に寄っかかった黄瀬と、睨む灰崎。
灰「(ニヤッ)お前か…。俺はお前らが気に食わねぇ。」
『…知ってる。あれっしょ?自分がいない間に知らない奴入ってきてて、それもちゃんと実力がある奴で、自分のレギュラー入りが危ないから。
…みたいな?』
灰「よくわかってんな((笑
じゃあお前はここに何しに来た?」
『見てわかんない?仲間を部活に連れ込みに来たんだよ。
なぁ、灰崎。お前も部活来いよ?赤司には何もなかったって言っとくし。
それに…ちゃんと練習に出ない奴に、気に食わないとか言われたくないし』
凄い顔で睨んでくる灰崎を無視して、音楽室を出た。
後ろで聞こえた「次はあいつを潰す。絶対しくらねぇ。」って言葉も聞こえないフリをして。
体育館に向かってる途中。
黄瀬に「ありがとう…」と言われた。
それに対して『灰崎のことは赤司に言うなよ』と念を押した。
最後に灰崎が言った
”次はあいつを潰す”
って言葉が妙に重く、自分を怯えさせていることに気付きながらもこれからの対策を考えていた。