第3章 1Q
帝光中学校。校門前。
いつも通り騒がしい学校の校門。
そこに馴染みのない…
新入生だと思われる美少年が1人。
校門の前からピクリとも動かず、立っていた。
かえでside
僕が今いるのは、帝光中学校の校門前。
あぁ…憂鬱だ。
僕は桜が好きだが、転入前に見る桜程嫌なモノはないと感じた。
それに…僕には問題がある。
日本語が喋れない…。
そう。「職員室はどこですか」だけは覚えてきたんだがなw その他にも、喋れると思うけど…発音しにくいんだ。
『…職員室はどこですか?』
この娘には悪いけど、僕なりの日本語で聞いてみた。
女1「/////っはい!えと…こっちです」
『Thank you』
この娘すっごい真っ赤…大丈夫か?
まぁ知ったこっちゃないしね。