第5章 3Q
俺の目を解禁するーー
これからは本気で殺ってやるよ
黒のカラコンを外し、露わになったエメラルドグリーンの目。
ーーピーッ!ーーーーーーーーーー
笛で始まる。
俺の目…
エメラルドグリーンから黄色に変わり、相手の弱点が見える筋肉の動きや汗まで。
コート全体を確認する。
それからエメラルドグリーンに戻り、相手を見据える。
ーどんなに頭が痛くなろーが
こいつらは俺が潰すー
野次馬「片手で勝てる訳ねぇだろ!バッカじゃねぇあいつwww」
でも…俺には聞こえてなかった。
監督「ゾーン……」
そう、俺はゾーンに入った。
パスを貰い、人を抜く。
もう右手が使えない事は、関係なくなった。
3分が経ち、第1Qが終わった。
俺が取った点数は10分で、28点。
ゾーンに入ってからの点数は、22点。
もう、それだけで俺はボロボロだった。
だけど…ゾーンから抜けきれてない俺は
『まだ殺れる…出してくれよ監督』
監督「ダメだ。ゾーンに入った時間も長かったし、ラフプレーでの傷もヤワなもんじゃないだろ!」
『ボコボコにまだしてない。まだ俺は殺れる!』
黄「……ボコボコにするのなら、俺だってやれるっス。
次は俺がボコボコに殺ってくるから、日置江っちは休んでて下さいっス!!!」
黒「そうですね…日置江くんには休んでて貰わないと困ります。
次からは僕も入るので、ベンチで黙って見てて下さい。」
そう言って黒子は俺の背中を叩いた。
『ゔっ…ぐぅu……何、しやがんだっ!』
黒「そういう事です。そんな状態で出てはいけないです。
………それとも、僕等が信じられないですか?」
『っ⁉︎……わかった、けど怪我はしないでくれ』
黒/黄(((ビクッ!
黒/黄「はい/っス!」