第5章 十四松にファンファーレを
十四松視点
十四松です!!
今ね、デカパン博士のラボに来ているんだ!
なんでって?
それはねー!
・・・
デ「ホエー、イケメンになりたいダスか?」
十「うん!できるー?」
デ「そうダスなぁ……あっ、あったダス!」
デカパン博士は、パンツから紫色の液体が入った小瓶を取り出した。
四次元ポケットみたいなパンツだよね。
デ「ホイダス!美男薬EX!これを飲むと、心も身体も人類が渇望するスーパーイケメンになるダス!」
十「へーっ!ねぇねぇ、それくださーい!!」
デ「いいダスよ。でも、イケメンになってどうするダス?」
十「えっとね、好きな子と仲良くなりたいんです!」
デ「そうダスか…。使ってもいいダスが、薬の効き目は飲んでから3日しかないダス。身体に負荷がかかるから、あげるのは今回きりダスよ」
十「わかった!!デカパン博士!ありが特大さよならホームラン!!」
薬をもらってその場で飲み干す。
そしたらね、全身が熱くなってきたんだ。
十「あつぅーいっ!!」
デ「細胞に直接作用しているダス!!少しの辛抱ダスよ!!」
十「ワッショーイ!!!!」
・・・
・・・
全身の血液が沸騰したかと思うくらいの熱さに耐え、目を開ける。
十「デカパン博士…どうかな?」
デ「ホエー!大成功ダス!この世界観に合わなすぎるイケメンになったダス!」
助手のダヨーンさんに鏡を渡され、覗き込むと…
十「こっ、これは…!!」
金髪碧眼、聡明な顔立ち。
そう、僕は…
一万人切りの王子、スイートプリンス松野十四松!
F6十四松バージョンになっていたのさ。
十「ありがとうデカパン博士!じゃあ、行ってくるよ!」
僕は手を振りラボを飛び出した。
・・・
デ「…ホエー…心配ダス。薬を使わなくても、優しくていい所いっぱいあるダス。あげたのは間違いだったかもしれないダスね…」
・・・