• テキストサイズ

おそ松さん〜ニート達の恋模様〜

第12章 デート編 おまえら一体何なんだ!? トド松



「十四松……いつの間に!?」

「だってもう遅いよ?帰って寝ないと」


無垢なる笑顔を向けられた一松兄さんは、それ以上何も言えなくなり口ごもる。


「おまわりさん、黄色いTシャツの人は関係ありません。主にこの三人です」


十四松兄さんは、特に害が無かったから逃がしてあげよう。てかもういなくなってるし。


「主にそうなのかい?」

「はい、主に」


ブサメン作戦で表情筋がぷるぷるしてきたけど、必死に耐える。


「本当に主にこの三人が?」


おまわりさん、信じてよ!
そして早くボクたちを解き放ってよ!
と心の中でシャウトしつつ頭を縦に振る。


「ええ、主に」

「主に主にうるっせ!!」

「静かにしろ!ちょっと署まで来てもらおうか!」


騒ぐチョロ松兄さんに厳しい視線を向けた後、おまわりさんは哀れむような目でボクらに声をかけてきた。


「キミたちも何があったのか、一緒に来て話を聞かせてくれるかい?」


げ。それはやだな。
だってだって、ボクらはこれから……。

ちらっと主ちゃんに視線を送る。


(逃げるよ主ちゃん)

(え…?逃げる?)

「ボクら急いでるんで、ごめんなさーーいっ!!」

「わっ!待って!」


主ちゃんの手を取り走り出す。

もうボクたちを止めるものは何もない。

これ以上、二人の時間を誰にも邪魔させるもんか。


「トッティ!おそ松くんたちはどうするの!?」

「兄さんたちなら平気だよ!それより早くラブホ行こう!ボクもう待ちきれなーい!」


『トッティーーーーッ!!!!』


風を切り走るボクらの背中から、兄さんたちの叫び声が聴こえた。











ついに兄たちの猛攻を切り抜けたトッティは、主と二人、キラッキラとまばゆい光を放つラブホの扉を開いた。

そして——念願だった主と愛を深め合う一夜を過ごしたのだった。



余談だが、カラ松は結局筆下ろし成らず、一晩で100万近くボラれたそうな。






——諸々ニート達の裏模様へつづく——
/ 199ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp