第5章 十四松にファンファーレを
?「5589!5590!5591!5592!」
暫く恐怖心で身動きが取れなかったのだが、とくに襲って来る気配が無かったので、そのまま素振りを眺めていた。
主(いつまでやってるのかな?すごい回数…)
早朝バイトで早起きなのもあり、なんだか眠気が襲ってきた。
両膝を抱えウトウトしだすと、
??「おおーおおおーおおおーおおおー!!!」
主(!!)
草野球くんは突然歌い出した。
しかもその曲は…
主(わたしがさっき吹いていた曲だ!!)
??「おおーおおおーおおおーおおおー!!!」
一瞬だけチラリと目が合う。
??「おおーおおおーおおおーおおおー!!!」
主(こ、これは…)
??「おおーー!!おおーーー!!!」
主(吹けってこと…なのかな?)
恐る恐る立ち上がり、唇にマウスピースをあてがうと、草野球くんの歌に合わせて演奏を始めた。
おおーおおおーおおおーおおおー!!!〜♪
おおーおおおーおおおーおおおー!!!〜♪
草野球くんは、ニッコリと笑顔で楽しそうに歌っている。
おおーおおおーおおおーおおおー!!!〜♪
おおーー!!おおーーー!!!〜♪
おおーーーー!!!!〜♪
・・・