第3章 チョロシコスキーと呼ばないで
チ「おい勝手に飲むなよっ!っつか空気読めっ!ご退場く、だ、さ、い!!」
お「お〜コワッ。奥歯噛み締めすぎ。で?女の子を拉致ったっつーのはどーなのよ?」
チ「どこの誘拐犯が拉致した子と映画鑑賞するんだよ!これは、そ、その…デ…デートだよ!」
お「はいはい、もう拉致でもデートでもどーでもいいけどさ」
チ「じゃ聞くなよ!?」
お「お前…その子とどこまでいったわけ?」
チ「なななななんだよ急に!?関係ないだろっ!」
お「あーそのDT臭プンプンな反応で、おにいちゃん全部わかっちゃった。なーんだ、まだ何もしてねーな。うん、うまいっ。ハチミツ?あっ、キャラメル味か」
チ「おーーい!!ゴルゥァァァァア!!人が買ったポップコーン食ってんじゃねぇぇぇえええ!!」
チ(なんだこの図々しさ!!図々しさがラスボス級だよっ!!何とかして主ちゃんが戻ってくるまでに追放しないと!!)
お「お前ねぇ、女っつーのはね、奪われたいもんなの。お前のことだから、どうせ手すら繋いでねーんだろ?」
チ「べっ、別にいいだろっ!僕は紳士なの!お前みたいに二言目には下ネタじゃないの!」
お「言うねぇ〜チョロ松くんっ!でも、要するにお前、それって傷つきたくないだけ?ってね?」
チ「えっ!?」
お「話しかけられるのも、デート誘うのも、ほとんど女の子からだったんじゃねーの?いやぁ、なんかもう、健気で涙が出てきちゃうねぇっ!!」
チ「な、なんだよ…」
チ(なに…見透かしたようなこと言ってんだよ…)
主「やっと見つけた!チョロ松くんおまたせ!人いっぱいで、探すのちょっと時間かかっちゃった!」
お、チ「!!」
主ちゃんが手を振りながら戻ってきた。
主「あれ?もしかしてそこにいるのってお兄さんですか?」
お「あらっ?何で分かっちゃったの?すごいねー!初めまして、長男のおそ松でーす!」
主「初めまして!you主です!さっき占い師さんの予言で言われたんです。映画館に長男がいるぞーって」