第3章 チョロシコスキーと呼ばないで
チョロ松視点
チ(もう疲れた…疲労感ハンパないっ!せっかくいい感じだったのに、あいつらのせいでぶち壊しだっ!)
カラ松から逃げ切り、映画館入り口までやってきた。
チ「ポップコーンと飲み物でも買おうか?」
主「う、うん…でも…」
チ「ん?顔赤いけど、どうかした?」
主「その…先にトイレ行きたいから、う、腕…」
チ「腕?…っあぁぁぁ!!僕いつの間に!?」
すぐに手を離す。
チ「無意識…だった…!いつから腕掴んでた!?」
主「プリクラ撮るのやめてお店出るとき…かな。じ、じゃあ、トイレ行ってくる!」
主ちゃんが人混みの中に消えていく。
その間、僕は並んで飲み物などを買っておくことにした。
チ(ハァ…無自覚とはいえ、女の子の腕を勝手に触るとか…。僕としたことが…。これじゃあただの変態ニートだよ…。引かれてたらどうしよう?もしかしたら今頃、トイレで触ったところ除菌しまくってるかもしれない?あぁぁぁっもう…!大体、クソ松が現れなければ、プリクラも撮ってチ、チチチチュープリ!?なんかも撮ったりしてたかもしれないのにっ…!…あっ、次僕の番だ!えーとサイフサイフ…)
自分チョイスでコーラ、オレンジジュース、キャラメルポップコーンを買っておいた。
彼女の好みに合うだろうか。
チ(混んでてちょっと危ないな…)
人でごった返していたので、とりあえずベンチに座って待つことにした。
チ(主ちゃん、ここにいて気づくかなぁ。分かりづらいかも…)
??「おまたせーっ」
チ「は、早かったね!よかったうえぇぇぇぇええっ!!??」
僕の隣に座ったのは主ちゃんではなく…
お「よくぞここまで辿り着いた…チョロシコスキーよ!」
チ「なにそのラスボス感っ!!??」
おそ松兄さんだった…。
チ(くそっ!しくじった!幸せに浸っててうっかり大事なことを忘れるなんて…こいつという害悪をっ…!!)
お「あらら…なーにピリピリしちゃってんの?かーっ!うんまーっ!」
いつの間にか、僕が買ったコーラを勝手に飲んでいる。