第3章 チョロシコスキーと呼ばないで
主「警告?なんか怖い…チョロ松くん、話だけでも聞いてみない?」
チ(ダメだっ!完璧主ちゃん食いついちゃってるー!!!)
僕の抵抗も虚しく、こいつらに足止めを食らうことになってしまった…。
一「よろしい…。特別に今回はタダで占ってしんぜよう…。では、じゅうし…ゲフンッ!ゲフンゲフンッ!!イヌよ…この2人の匂いを嗅いでくるのじゃ!」
チ「今確実に名前言いそうになってたけど?って、なんだよ!うわぁっ、こっちくんなっ!」
十四松がしきりに鼻を近づけ、身体を嗅いでくる。
一「ワシの占いはイヌ鼻占いと言ってのぉ、人の体臭から運勢を占うのじゃ」
チ「どんな設定だよっ!ほんっと見た目といい占術といい、胡散臭い事この上ないわっ!!」
主「へ?わ、わたしもしなきゃダメっ!?きゃっ、く、くすぐったいっ!!キャハハハッ!や、やだぁっ…!」
チ(あ…主ちゃんが…身体のあちこちを嗅がれて、くすぐったがってる……かーわいーいなぁ……って!!)
チ「やめろおぉぉぉぉお!!十四松!!!」
チ(僕もまだちゃんと嗅いだことないのにいぃぃぃいいい!!!)
僕は思わず十四松にチョップを繰り出していた。
十「ワオーンっ!」
十四松が一松の足元まで転がっていく。
一「な、なんでバレ…じゃなくて、なんと乱暴なっ!」
十「クゥーン…」
チ「オマエラ…何を企んでいるのか知らんが、彼女にこれ以上変態行為をしたら…!」
主「待ってチョロ松くん!確かにびっくりしたけれど、ワンちゃん怯えてるよ?痛かったよね?ゴメンね…」
そう言って、主ちゃんは十四松の頭を撫でている。
チ(えーっ!?思いがけず名前呼んじゃったのにそこスルー!?気づかないー!?つーかそれ犬に見えるー!?)
もしかしたら主ちゃんは天然なところがあるのかもしれない…。こいつらにあまり警戒心抱いてないし…。
一「コホンッ、まあよい…。とりあえず占い結果が出たから教えてしんぜよう…」