第2章 恋の迷い子カラ松
チ「なにそれー!笑顔ですごいこと言ったよ!!このドライモンスター!!す、すみません主さん、ぼく以外みんな頭おかしいんです…」
主「あ、あはは…賑やかで面白いですね…」
ト「ちょっと、チョロ松兄さんやめて!カラ松兄さん涙目になってるから!」
チ「はあぁぁあ!?お前の発言でだよ!?何すり替えてんのー!?」
十「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさーい!」
チ、ト「!!」
お「そうだぞチョロ松、トド松。いったん落ち着け。主ちゃん困ってるじゃん」
チ「ご、ごめん」
ト「ボクも、ゴメンね…」
お「じゃあカラ松、説明してくれる〜?」
おそ松の言葉でハッとする。そうだ、全員にバレたからには子猫ちゃん探しのことをちゃんと説明しなければ…。
カ「あぁ、そうだな。実は、主の飼っていた子猫がいなくなったんだ。もう数日も見つかっていなくて…」
お「あ?ちがうよーカラ松、まず始めに俺らに説明することがあるでしょ〜?」
カ「んー?」
お「わからない?じゃあ教えちゃう…………おまえ、何こんなカワイイ子と名前を呼び合うような仲になってんだよーーーー!!!!!」
カ「ボフェッッ!!」
おそ松の右ストレートをモロにくらい床に叩きつけられた。
カ「ま、待てっ!?どういうことだ!?オレたちは…!」
お「弟たちよ!かかれーっ!!」
チ、一、十、ト「あいあいさー!!!」
4人が被さるように襲いかかってきた。四方八方から殴られ蹴られ全身に痛みが走る。
カ「い、いたいいたいいたい!!なにこの状況っ!!??」
おそ松を見ると、悪代官さながらの悪人ヅラで笑みを浮かべている…。
カ(くそっ、コイツら…話も聞かずに一方的に…!!そ、そういえば主は!?)
もみくちゃに殴られながらもなんとか主を視界の端に見つけると…
カ(!!??)
怯えながら困っている主の姿が見えた。
カ「も…」
カ(主…そんな顔をしないでくれ…)
カ「もう、やめてくれっ!!主とは何にもないっ!!ただの知り合いだっ!」
4人の手が止まる。