第2章 恋の迷い子カラ松
カラ松視点
オレは今、主と2人きり…街中を彷徨い歩いている。
そう、2人は孤独な旅人…。
そこには会話は無くとも心が通じ合う、2人の姿があった。
カ「少し、休もうか」
主「うん…」
歩き疲れ、公園のベンチに座ると、オレの肩に頭をあずけるマイハニー。
しばらくすると、寝息が聞こえてくる。
カ「主、眠ってるのか…?」
オレの問いに答えないのが返事だった。
カ「少し羽根を伸ばすといい…マイエンジェル。今日こそは子猫ちゃんを見つけよう」
寝ているマイエンジェルの頭を優しく撫でる。
その寝顔が愛しすぎて…。
カ「フン…こんなにカワイイ寝顔を見せつけて…。無防備すぎじゃないか…?」
己の中に沸き起こる熱い衝動を抑えられなくなったオレは、主の肩に手を回し、そのまま……。
・・・
そのまま…。
・・・
そのまま、あーしてこーなってあんなことしてグッチョングッチョンになる予定だった…。
予定だった…のに…。
・・・
お「いやぁ〜ようこそ松野家へ!!ささ、ここに座って!」
チ「やめろバカ長男!!何膝の上に案内しようとしてんの!?」
カ(オーマイゴッドォォォオ!!オレ達は今…なんでここにいるんだ!?)
ト「ちょっとおそ松兄さん、主ちゃんは一応カラ松兄さんのお客さんなんだから!ここはカラ松兄さんの隣でしょ?はい、こっちに座って」
主「あ、はい!」
カ「おぉ…トッティ…!」
チ「ってトド松!うまいことそのまま隣キープすんなぁっ!!」
ト「え?だってボクもさっき知り合って仲良くなったもん?ねーっ?」
カ「そういえばトッティ、主は随分早くうちに着いていたそうだが、なぜすぐにオレを呼ばなかった?」
ト「え!?いや、ほら、アレだよ!カラ松兄さん、いてもいなくても存在無いというか存在理由が無い人間だから、つい、忘れちゃって!!ゴメンねっ!」
カ「えっ…?」