第2章 恋の迷い子カラ松
ベンチに2人で腰掛けてたわいもないことを話す。
主(トド松さんって、カラ松くんと全然違う。なんて言うか、話しやすいし女の子慣れしてる感じ。顔はそっくりでも、中身は似てないんだなぁ)
ト「でさぁ、そこのラテアートがすごくオシャレなんだよっ」
主「へぇーっ!私は駅前のカフェが気になってるんです。夏限定でカキ氷が始まったみたいで」
ト「あー知ってる!実はボク、もう食べちゃったんだ。ほら、これインスタに載せた画像」
主「わぁ、美味しそう!トド松さんってこういうの詳しいんですね!」
ト「まぁ、スイーツ全般好きだからねっ。主ちゃん、さん付けじゃなくて、気軽にトッティって呼んで?」
主「わ、わかりました!えと、トッティ、渋谷に新しくオープンした〇〇カフェはもう行きました?」
ト「あー、そこはチェックはしてるんだけどまだなんだっ。今度行く予定!」
ト(よし、そろそろいいかな…)
ト「はぁ、誰と行こうかなぁ……。そうだ!もしよかったら、他の子も呼ぶから、主ちゃんも一緒に来る?みんないい子だから楽しいと思うよ?」
ト(いきなり2人きりのデートを誘えば警戒される…。ここは最初に複数で遊びに行って警戒心を無くすのが定石っ!そして、徐々に2人きりになる状況を作る!ゴメンねカラ松兄さん…こんなカワイイ子を放っておくほど、ボクはお人好しじゃないんだっ!!)
主「うーん、でも…」
主(カラ松くんに会いに来たんだもん、誘ってもらって嬉しいけど断らないと…)
主「えっとね、トッティ…」
ガラガラガラッ
私が口を開くと同時に、玄関が開いた。
出てきたのは……
主「カラ松くんっ!」
ト「カラ松兄さんっ!?」
ト(チッ、約束を取り付ける前にバレたかっ!)
カラ松くんは、しばらくわたし達2人を見つめたあと、
カラ松「そ…」
カラ松「そこにいるのはマイハニーッ!!!!」
主(マ、マイハニー…!?)
そこら中に響き渡るようなシャウトをしたのだった。