第2章 恋の迷い子カラ松
カ「も、もういい…すまなかったな…ブラザー…」
一松が手を離すと、カラ松が意識を取り戻した。
カ「自力でなんとかしてみせる…。フッ、その方がやりがいがあるさ。そうこれは、愛の試練…!」
お、チ、一、十、ト「………」
カ「………」
部屋に静寂が訪れる…。
・・・
静寂の中…
ピンポーン
家のチャイムが部屋に響いた。
チ「…何だろう?宅急便かな?」
ト「あっ、ぼく出るよ」
ト(ソソタウンで買った帽子が来たのかも〜)
チ「よろしく、トド松」
・・・
・・・
・・・
・・・
玄関に行ってから随分時間が経過したのに、トド松はまだ戻ってこない。
チ「ねぇ、トド松遅くない?20分は経ってるんだけど。出かけたのかな?」
お「おまえね、そーゆーのよくないよ〜?いいじゃん別に、う◯こしてようがオ◯ニーしてようが出かけようが」
チ「詮索したつもりはないけど。ってか、いちいち余計な行動付け足さなくていいから」
すると、カラ松が立ち上がった。
カ「さて、タイムリミットだ。オレはそろそろ出かけるとしよう。チョロ松、どこに行くか知りたいかい?」
チ「………」
ぼくは無視して持っていた求人誌に目を通す。
カ「フッ……」
イタイ笑みを浮かべながら、カラ松も部屋からいなくなった。
・・・
お「…はぁ〜ヒマだ。ねーチョロ松、これ行かない?」
おそ松兄さんが手をクイっと回す。
チ「またパチンコ?昨日行ったじゃん?」
お「だってー、他にすることないしぃ?」
チ「いや就活しろよ。ぼくはこれからハロワにでも行こうか」
カ「そこにいるのはマイハニーッ!!!!」
お、チ「は…?」
玄関から、突然カラ松の大声が聞こえた。