第12章 デート編 おまえら一体何なんだ!? トド松
「…で、連れてきたのはいいとして、これからどーすんの?」
「うんうん!」
「ぶっちゃけ我々はノリでここまで来たので、おまわりさんに判断を委ねようと思う!」
「うんうん!」
(今までの流れ、ノリだったんだ…)
終始相槌を打つだけの十四松くんと、他人任せなおそ松くんに、チョロ松くんは腕を組みながら呆れ顔である。
「あのさ…人の予定踏みにじって強制参加させたくせに、なんも考えてなかったの!?」
「じゃあ……さっきの続き…やる?」
「ナイス判断!じゃあ頼んだぞ新品の一松!」
「はーい…」
一松くんが再び画用紙を持ってわたしたちと向かい合った。
なんだろう。
おそ松くんたちはコントの練習でもしたいのかな。
(な…っ!?)
ペラリ…と開かれたページには、わたしの口からはとてもじゃないが言えない、卑猥な物が描かれていた。
思わず絶句して目を伏せた時、
「…ねぇ、みんな」
おそ松くんたちに対し、それまで口を閉ざしていたトッティが沈黙を破った。
「ボクさ、決めたよ。ラブホにはもう行かない」
「ト、トッティ!?いきなり何を言ってるの?」
「それ…本気?」
トッティは、一松くんを曇りない瞳で見つめながらゆっくりと頷く。
「ケッ…手間かけさせやがって…」
一松くんは画用紙をそっと閉じた。