第12章 デート編 おまえら一体何なんだ!? トド松
トド松視点
カジュアルダイニングで食事を終えたボク達は、赤塚駅に戻ってきた。
「トッティ今日はありがとう!オシャレなお店いっぱい知ってるんだね!」
「えへへっ、そう?」
トートバッグを右肩にかけ直すと、反対側に主ちゃんが腕を絡ませる。
「ショップ巡りすごく楽しかった!さっきのごはんも、美味しすぎてほっぺた落ちるかと思ったよ」
「ボクもあのお店気に入っちゃった。また行こうね」
「うん!」
ぃよしっ、掴みはオッケーー!!
カルアミルクとアメリケーヌでマクロビからのフォトジェニックのちにラグジュアリーだよ〜ん。
え?何言ってるのか分からない?
ふふっ、ボクもだよ。
さてどうする?
いよいよ約束の時間がやってまいりました。
ついに初夜を迎えるのか!?
さよなら童貞ナイトなのか!?
二人で決めたんだ。
今夜、ラブホに行こうって。
勇気が出なくてローションは置いてきたけど、コンドームはポケットに忍ばせてある。
こんなにデートを重ねたんだもん。
今更逃げるなんて…ないよね?
ボクのはじめてを貰ってくれるかな?
って女子か!!
…もぅ、やだやだ。
自分にツッコミ入れるとか寒すぎ。
チョロ松兄さんじゃないんだから。
「ねぇ、トッティ?」
隣で歩く主ちゃんが歩みを止める。
「どうしたの?」
女子の定番にして最強の必殺技、"潤んだ瞳で上目遣い"がボクの左斜め下から繰り出された。
「公園でおしゃべりしない?まだ…心の準備が出来てなくて…」
(う…初々しいーーーッ!!!!)
これだよ…!これぞまさに、ボクが常日頃頭に思い描いていた胸キュンラブストーリーだよぉっ!!
エロエロとろとろぎゅるんぎゅるんだよおぉおぉぉお!!!!
気が動転して思考回路がおかしくなってきたけど…
「いいよ。ボクも夜風に当たりたかったんだ」
くるりと方向転換して、ボクらは公園へ向かった。