第12章 デート編 おまえら一体何なんだ!? トド松
「へへ…お前ら、二十歳超えてるくせにビビってんのかぁ〜?ほら…よく見てみろって」
おそ松兄さんが"0.02"だか何だか書いてあるパンドラの箱と、卑猥な粘液の入ったボトルを手に取って僕らの顔の前へチラつかせた。
「よ、よせおそ松!心臓が止まる!」
カラ松は咄嗟にサングラスをかけて目をガード。
「大袈裟すぎ。メデューサじゃないんだから」
と言いつつも、僕の心臓はドキドキして今にも破裂しそうだ。
弟の18禁な私物見るとか、罪悪感とイライラとモヤモヤとムラムラがハンパない。
「何カッコつけてんの〜チェリー松くぅーん」
「ぎゃあぁぁあ!やめろ顔にくっつけんな!」
「おおーーすっげーほんものーー!」
十四松は目を輝かせながら、だぼだぼな袖をぶんぶん振り回している。
「お、悪寒が…」
震えだし自分の肩を抱く一松。
おそ松兄さんは面白がるように、騒ぐ僕らの顔の前へ何度もナニとナニを持ってくる。
「ぐあぁぁあっ!!目がぁーーっ!!」
「だから俺の顔にくっつけんなって!!角が目に入って痛いんだよ!!」
「でっかくなっちゃった!!」
「さ、寒い…おれはここで死ぬのか…」
居間で終わりの見えない鬼ごっこが繰り広げられる。
鬼はニタニタ笑う悪趣味なバカ。