第1章 おそ松な彼氏
主「わたしも…」
お「え?」
主「わたしも、今なら特別価格でおそ松くんだけの物になっちゃいます…」
言ったそばから恥ずかしくなるような、ヘンテコな告白…。
お「……」
主「どうしたの?」
お「あぁ…いや、ちょっとビックリしちゃった!急に夏休みと冬休みと春休みがいっぺんに来た感じ!」
主「ふふっ、何その例え。小学生じゃないんだから!」
お「は、はは…だよなーっ!」
主「……」
お「……」
しばらく無言の時間が続いた。
苦しくて甘い感情が胸の中に溢れてくる。
・・・
・・・
お「じゃあ…」
静寂を破ったのはおそ松くんだった。
歩みが止まり、左肩に頭を預けていたわたしと目が合う。
お「…即買いで…」
主「…うん…」
それを合図に、二人の唇が——
静かに、ゆっくりと重なった。
・・・