第9章 デート編 チョロ松と愛しのプレデター
・・・
「ありがとうございましたー」
店員の声を背に雑貨屋を出ると、主ちゃんが腕を絡ませてきた。
「わーい!お揃いうれしー!」
「僕もうれしー!!」
買っちゃった。
勃っちゃったのち買っちゃいました。
あんなに潤んだ瞳で上目遣いされたら、ノックアウトだよ。
僕の股間もパンツをノックしてるよ。
…すぐ下ネタに走るのはよくないよね。
自重しよう。
そして、お互いに買おうって言われたけど、カッコつけて結局僕が払ってしまった。
いいんだ。
だって、めちゃくちゃ喜んでくれてるもん。
キミが笑ってくれるなら、僕はエイリアンにでもなる。
「ありがとう!毎日これ使うね!」
「うん、僕もコレで緑茶とか青汁飲もうかな!」
「だから何で緑にこだわるの!?あ、もしかしてチョロ松くんだから?」
「そういう事にしておいてっ」
キョトンとするかわいい主ちゃんの腕を引き、僕はチェックしていたカレー屋に入った。