第9章 デート編 チョロ松と愛しのプレデター
とりあえずは、オシャレな雑貨屋が沢山入っている駅ビルに足を運んだ。
うーん、オシャレすぎて全然分からない。
でも、いかにも女子が好きそうな小物がいっぱい置いてある。
我が家にあったら浮きすぎて、浮いて空中分解しそうなほどオシャレだ。
「みてー!このマグカップ可愛いー!」
「…ほ、ほんとだね!」
(いやいや、かわいいのは主ちゃん、キミだよ…)
笑顔の横顔に見惚れて顔がほころぶ。
なんとなく話を合わせようと、マグカップの隣にあったクマのぬいぐるみを手に取った。
「あの…これもカワイイね!クマなのに足長くて目が飛び出してるよ!!」
「そ、それはちょっと苦手…かな」
「そそそうだよね!?こんなクッソ気持ち悪いぬいぐるみ、誰が買うんだろーねー!!アハハハハッ!!」
「でもそれ10代の女子に人気なんだって」
「へーぇ?そうなんだ…」
(わっかんねーー!!女子の基準ぜんっぜんわかんないっ!!)
主ちゃんが可愛いと言っていたマグカップなんて、プレデターっぽくてグロさハンパないけど!?
でも…
(そんな何考えてるのか分からないところも超絶かわいーーよーーー!!主ーーー!!)