第7章 デート編 部屋と長男とゾンビ
膝枕タイムを終え、わたし達はヅタヤに来ている。
主「ねえねえ、チブリ観たいなー」
お「あー、イイよ?チブリは確かにイイ。でもさ、もうちょい胸にグッとくるのにしない?」
主「うーん、おそ松くんの言う胸にグッとくるが何なのかよくわかんないんだけど、じゃあ、コレは?」
お「冷酷と情愛の間〜?なんか、古くね?」
主「もうっ、じゃあ次はおそ松くんが選んで!」
中々納得しないおそ松くん。
一体どんなこだわりがあるのか全くわからない。
お「そんじゃコレ」
ホラーコーナーに行ったかと思ったら、一瞬で戻ってきた。
主「死霊のはらわた…?なんでこんな古いゾンビ映画を持ってきたの?さっき古いからって文句言ってたのに」
お「これはね〜、おれが中学生で青臭さハンパなかった頃、お世話になった漫画の一話目で出てきた映画なんだよね〜。観てみたいってずっと思っててさ!」
主「ふーん、じゃあ中学時代のおそ松くんのためにそれにしよっか?」
お「やったーーー!!んじゃ、借りてくるから待っててな?」
お(エロ漫画ってのはナイショにしておこー。たぶん主ちゃん、嫌がりそうだし)
こうして、おそ松くんがこだわっていた『グッとくる』とはかけ離れたゾンビ映画が、我が家のレイトショー上映に選出されたのだった。