第7章 デート編 部屋と長男とゾンビ
主人公視点
主「もう…傷が絶えないというかなんというか…」
半ば呆れながら、冷水で絞ったタオルを手渡す。
お「だって、かわいかったし、無防備だったし、据え膳だったし。あの後ろ姿を見たらギューッてしたくなるじゃん」
主「料理中は火を使ったり、刃物も使うんだから気をつけないとだよ!」
お「そうカリカリすんなって〜」
そう言うと、おそ松くんはわたしの膝に頭を乗せ、上からタオルをかけて顔を冷やし始めた。
主「でも、跡になるような火傷にはならなかったね。よかった…」
タオルをめくって火傷を確認すると、おそ松くんと目が合う。
お「ま、もうちょっと主ちゃんの膝を堪能させて〜。それからヅタヤ行こうぜ?」
睡眠を取ったおかげで、顔に生気が戻っている。
いつもの陽気なおそ松くんだ。
主「うん。そうだねっ」
おそ松くんは、満足気にニッと笑った。