第6章 トッティの憂鬱
主人公視点
チ「ただいま、9問目まで終えたところですが、全員不正解によりおそ松、カラ松、一松、十四松、トド松は0ポイント!チョロ松が9ポイントと圧倒的にリードしております!」
クイズ大会は佳境を迎えている。
出題される内容は主に下ネタだったけど、昨日見た夢は何だったかとか、ドラ◯もんのひみつ道具で好きなものはとか可愛らしい問題も出題された。
ただのクイズのはずが、回答席の5人はあざや傷だらけ…。
歴戦の勇者さながらの傷あとだ。
主(こんな状況で帰ったら、さすがに申し訳ないよね…)
わたしは…帰ると言い出せずにいた。
お「んだよ!これもう負け確定じゃん!」
カ「謎多きミステリアスガール!ますます気に入ったぜ!さぁ、最後だけでも正解してやる!」
一「こうなったら、最終手段で…皆殺し…」
十「あははークソむずいね!」
ト「チョロ松兄さんずるーいっ!」
チ「ずるくなどありません。お前らが支離滅裂な回答ばかりするのがいけないのです。ですよね?主さん?」
涼しい顔を向けられ思わず頷くと、チョロ松くんは意味深な含み笑いを向けてきた。
チ「では…最終問題ですが……ここで大チャンス!!なんと、このクイズに答えられると10ポイントが入ります!よって、この問題に答えられた者が勝利を掴む!!」
十「うおーっ!9回裏ツーアウト満塁ー!!」
ト「え?いやまぁこっちとしては好都合だけど…」
カ「悪くない…。これで決着をつけようじゃないか!ブラザー!」
お「えーっ!じゃあ最初から一問だけでよかったじゃーん!」
一「…どういうつもり?」
チ「皆さん、全然分かっていらっしゃらない!最終問題はこれだっ!!」
チョロ松さんの出題パネルを見て、みんな驚嘆の声を漏らした。
主「…わたしが…一番デートをしたい人…?」
チ「そうです!この6人から選んでもらいます!つまり!1問目から9問目は答える内容により、僕らがどんな人物かを主さんに分かってもらうクイズだったという訳です!」
主「は、はぁ…」
意表を突かれて妙に納得してしまう。
チ「では特別に、1人ずつ主さんにメッセージをどうぞ!」