第6章 トッティの憂鬱
ト「ゼェ…ゼェ…」
1問目からボクは体力を根こそぎ奪われ肩で息をしていた。
っていうか、回答が出るたび全員主ちゃんに嫌われていっている気がする。
兄さん達が少しだけ気の毒になってきた…。
ボクが無理やりにでもこんな悲しいクイズ大会をさせなければ、誰も不幸にはならなかったのに…。
ト(いやまてよ…。このまま、兄さん達の株が下がり続ければ、良識のあるボクが自然とNo.1になれる…)
チ「トド松さーん、早く回答をお願いしまーす」
僕はウインクをしながらフリップをクルリと回した。
ト「はーいっ!答えは脱がされるまでナイショだぞっ!です!」
チ「って、お前が一番ゲスい回答なんじゃボケーーーっ!!!」
スパーンッ
どこから出したのか、特大ハリセンが脳天を直撃した。
ト「いったーいっ!?だ、だって、下着の色を答えさせるなんて、恥ずかしくて可哀想でしょっ!!」
チ「えー、ではすべての回答が出揃いましたので、主さん、正解をお願いしまーす!」
ト「主ちゃん!答えちゃダメッ!!」
主「……あ、あの…」
チ「ほう、恥ずかしいですか?では、司会にだけそうっと教えてください。さぁ…さぁっ!!」
お「きたねーぞシコ松っ!てめー、自分だけコショコショ話しやがって!」
カ「俺もコショコショされたいーっ!!」
主ちゃんが顔を真っ赤にしながらシコ松に耳打ちすると、シコ松は鼻の下が伸び、なんともだらしない顔になった。
ト(1番DT臭プンプンなくせに、司会だからってキャラ変えやがって!)
チ「はい出ました!1問目の答えは『全員違う』とのことなので、1問目のポイントは三男チョロ松がゲーット!!」
お、カ、一、十、ト「えぇーーーっ!!??」
こんな感じで、クイズ大会もといゲスNo. 1決定戦は最終問題である10問目まで続いた…。