第1章 おそ松な彼氏
チョロ松視点
主さんが帰ったであろうタイミングを見計らって僕達は帰ってきたんだけど…。
なんと、部屋から光が漏れて、2人の声が聞こえてくる。
お「あぁっ、上手いよー主ちゃん、!そう、そのまま!」
主「ここ?痛くない?」
お「すごくきもちいいよー!もっと小刻みにしてみ?」
主「こう…かな…?」
お「あーっ!焦らしうまーっ!サイコーッ!!」
主「そ、そんなに気持ちいい…?」
お「あ、あひーっ!たまんねーっ!!」
襖越しに息を潜め、5人で聞き耳を立てる。
チ(ど、どーゆー状況だこれ!?まさかあのバカついに卒業なの!?)
ト(かっこよすぎーっ!!)
カ(う、羨ましすぎるっ!)
一(声デカすぎだろ…死ね…)
十(マッスルマッスルーハッスルハッスルー♪)
一旦声が止まったと思ったら、またすぐ聞こえてきた。
お「じゃあ今度はこっち側も」
主「あっ、いやっ!くすぐったいっ!」
お「あーごめんねー。この角度でどう?」
主「うん、しやすいかも…」
チ(角度!?ねぇ今角度って言わなかった!?生々しいなーおい!!)
十(マッスルマッスルーハッスルハッスルー♪)
ト(ちょ、十四松兄さん踊らないでよ!)
十四(マッスルマッスルーハッスルハッスルー♪)
一(チッ…!誰だよ足踏んだの!)
ト(わっ、ちょっと押さないで!)
チ(みんな、静かにっ!)
カ(うろたえるなみんな!こういう時こそ兄弟の絆を…ってグフッ…!一松!今わざとオレのこと…)
カラ松がよろけて襖にぶつかると…
ガタンっっ!!
襖が勢いよく倒れ、僕等は部屋になだれ込んだ。
カ、チ、一、十、ト「あ…。」
お、主「えっ…。」
・・・
静寂の中
・・・
僕等の目に映ったのは…
耳掃除をしているおそ松兄さん達だった…。