第6章 トッティの憂鬱
主「ちょ、ちょっと皆さん大丈夫ですか!?」
ト「もー兄さん達、お店で騒がないで!ごめんね主ちゃん、みんな気絶するほど美味しかったみたいっ。長居しても悪いから、チョロ松兄さん、もう帰ろう?」
チ「わ、わかったよ」
最後に残ったサンドイッチを完食し、僕は立ち上がった。
チ「おそ松兄さん、カラ松兄さん、ほら、掴まって」
両肩に2人の腕をかけるようにして歩き出す。トド松は一松と十四松担当だ。
主「大丈夫ですか?無理させちゃったかな…?ごめんなさい…」
チ「そんな!と、とっても美味しかったです!また、食べに来ます!」
ト「お騒がせしてごめんね。じゃあ後でライン送るから。バイバイねっ!」
主さんの笑顔に見送られ、僕らは店を出た。
・・・
チ「トド松…お前、俺らのこと何だと思ってるの?」
ト「え?みんな大切な兄さん達だよ?」
チ「いやいや、そんな澄んだ目で言われても全く信じられないから!」
お「いつつ…おいコラトド松ー!何すんだテメーッ!!」
おそ松兄さんが目を覚ましトド松を怒鳴りつける。
カ「フン…寝覚めの悪い夢を見たぜ…」
一「…あー、しんど…」
十「効いたぜトッティーー!!」
ト「みんなごめんねっ!ボクテーブルマナー下手くそでさ!次からは気をつけるからっ!」
お「もういーよーっ!!どうせワザとだろっ!!そんなにおれたちに来て欲しく無かったのかよ!?」
チ「僕達だって悪気があったわけじゃないんだよ!クーポン拾って届けに行ったら、店にいなくて思わず使っただけだし」
ト「じゃあ言わせてもらうけど…そこは拾ったらテーブルの上にさりげなく置いてスルーでしょ!?空気読まないよねー!!来たら来たでセクハラ発言多発するし!引かれたらどーすんのさ!?」
お「なんだよっ!お前が意味深な感じで家出てったから気になっちゃったんだよ!ったく、なんで同じ顔なのに、お前ばっかり女の子と知りあえんの!?おれも女の子と仲良くなりたいーー!」
チ「仕方ないよ。コイツの人心掌握術はハンパないから…」
ト「とにかく!今後一切主ちゃんとは関わらないでっ!」
・・・
そんなこんなで、家に着くまでトド松は終始ご機嫌ナナメだった。