• テキストサイズ

おそ松さん〜ニート達の恋模様〜

第6章 トッティの憂鬱


トド松視点



主「2700円です」


ト(ふっざけんな…!!なんであいつらここに来てんだよ!絶対に存在を隠し通そうと思っていたのに!人が貰ったクーポンまで勝手に使ってるし!しかもなんでボクが払うことになってるわけ!?)


怒りで財布を持つ手が震える。


家を出てから、クーポンを忘れた事に気づき、引き返したのだが…。まさかクーポンを見つけてクソ共がここに来ていたなんて…。


ボクもまだまだ甘かった。この間の経験をまるで活かせていない。



主「あ、あの…トッティ?」



主ちゃんが声のトーンを下げて耳打ちしてきた。



主「様子見てると、お兄さん達とは約束してきたわけでは無さそうだけど…大丈夫?」


ト「…平気だよ。僕がまとめて払うから」


ト(ここは意地でもカッコつけてお金は後で請求だ!)


主「そ、そう?でも、六つ子ってスゴイね!みんな仲よさそうだし!はい、トレイ2つになったからこっちはわたしが持っていくね」


ト「ありがとう!」



兄さん達がいる席に向かうと、皆オシャレな店内の装飾が気になるのか、キョロキョロと辺りを見回している。



主「お待たせしました」


お「どうもどうも!わざわざ持ってきて貰っちゃってー!」



タイミング良く、ちょうど他の客が帰ったみたいなので、主ちゃんに兄さん達の簡単な紹介をする。


話していると、意外なことに全員主ちゃんと打ち解けてきた。



カ「フン…可愛い弟のガールフレンドならば、いくらでも頼ってくれ」


十「うんまーっ!ケーキうんまーっ!!」


一「このプリン…かわいい…」


チ「一松、一口交換して。ショートケーキ本当に美味いよ!クリームが甘すぎなくて絶妙!」


お「主ちゃーん、せっかく同じ顔が6つあるわけだし、日替わりでみんなとデートしよ?」


主「あははっ!」


ト「ちょっと!おそ松兄さんったら!」


ト(何言ってんのホント!?このゲスがっ!!)


主「では、片付けがあるので戻りますね」


ト「あっ、待って主ちゃん」



僕はさりげなく兄さん達から離れた。

/ 199ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp