第6章 私の元気の源6
はそのまま走っていくと赤葦は廊下のベンチに座った
赤葦「あーやべ・・泣きそう」
下を俯く赤葦は静かにその場で泣いた
光太郎に言わなくちゃ・・・
光太郎に!
『光太郎!!』
教室に戻ると木兎の姿はなかった
携帯を手に取ると驚いた
『着信10件 光太郎』
リダイヤルボタンを押し電話をかけた
プルルルルル・・・
木兎「おい!どこいんだよ!」
『教室』
木兎「はあ!?じゃあ体育館来て!!」
『開いてないでしょ』
木兎「あ!そうだった!じゃあどうしよう!!」
『玄関の傍のベンチで』
木兎「分かった!すぐ行く!!」
さっきまで喧嘩してたのが嘘のようだった
早く木兎に会いたい
教室からも体育館からもちょうどの距離の玄関は同じぐらいで付く筈
走ればもっと早いはず
階段を駆け下りた
『光太郎』
木兎の方が早かった、息も上がってるしきっと走ったんだろうというのもすぐ見て分かった
木兎はに近づくとそのまま抱きついた
木兎「俺、勘違いしてた、を傷つけたくない一心であんな事言ったけど本当は俺はめちゃくちゃお前の事好きだし、離したくないしこうやってずっとずっと抱きしめてたい!!」
『光太郎声大きい』
木兎「はッ!!ごめん!!」
『小さい時に』
木兎「?」
『初めて光太郎にトスを上げた日、光太郎の背中に羽が見えたんだ、その日からずっとずっと光太郎が好きだったッ・・・今まで辛くて、関係が崩れるのが怖くて何も言えなかった
今は本当に気持ちが言えた事が嬉しい・・・大好き、これからもずっと』