第6章 私の元気の源6
ベンチに座るなんて、ため息を吐き隣の体育館を見ると男子バレー部が練習をしていた
さっき話してきた及川徹さんと岩ちゃんさんが練習していた
『めっちゃ綺麗なトス・・』
「気になるか?」
『監督、もしかしてあの例のセッターって彼ですか?』
「さっき話しかけてきた奴だよ、スタイルが似てるって聞いたぞ」
『へー・・あの隣のWSはだれですか?』
「えっと・・・確か岩泉一って子だな、あの2人はココじゃ阿吽のコンビって言われてるんだとさ!お前と木兎みたいだな!」
『音駒の研磨とクロですね』
自身の試合状況を見ていると監督が舌打ちした
「まだ1年のアイツにはスタメンセッターはきつかったか・・アップしとけ」
『待ってました』
そう言われ立ち上がるとアップを始めた
曲がるか確かめるががっちり止めた薬指は微動だにしなかった
『さてと、監督OKです。』
笛の音ではメンバーチェンジでコートに入った
すると隣のコーチが何やら騒がしく隣の体育館に向かって行った
『さて、こっから一気に取っていくよ』
その一言で士気が上がるのが見て取れた
が入る事によって“強豪校”の貫禄が出ると一気に攻め体制へと変わった
「さんいつものお願いします!!」
そう言われボールを手に取るとニヤリと笑った
『スタメンで出してくれなかったか正直イライラしたからこのサーブで晴らさせてもらいます』
手の中でボールを回転し高々と上げると変化球サーブを打った
「「ナイッサーー!!!」」
サービスエースを取ると一斉ににみんなが寄った
「もう一本おねしゃす!!」
『任せて』
結局が入って点は大幅に広がるとあっけなく試合は終わった
「「「有難うございました」」」