第6章 私の元気の源6
翌日
土曜日は午後錬の為ゆっくり支度をして学校へ向かうとメイン体育館からボールの音が響いていた
『男子は朝からやってるんだ』
ユニフォームに着替えサブ体育館へ入ると不意をつかれた
「元気してた?ちゃん♪」
一気に視線を背後に向けるとニヤリと笑う黒尾の姿があった、というか抱きつかれた、一生の不覚だ
『離して、毎回止めて欲しい』
黒尾「聞いたぜーーー彼氏出来たんだって?何で俺じゃないの?」
『クロみたいな不審者と付き合わない、てか彼氏怒るから普通しなくない?これ』
そう言い回された腕を掴んで剥がそうとしたが力が強くて出来なかった
黒尾「俺を誰だと思ってんのさ、音駒の主将さんですよ」
『なら尚更しないでしょ・・てか主将!?』
バッと抱きしめられた腕を取り払うとピースをして笑っていた
黒尾「うぇーい」
『音駒大丈夫かな・・・あ、赤葦』
ものすごい剣幕でこちらを見ている赤葦に木兎が必死に説明していた
そりゃ怒るのも当然だ、他人に自分の彼女が抱きしめられたんだから
赤葦「木兎さん止めないで下さい。一発だけですから」
木兎「だめ!!一発がデカイよ!あかーあし!!黒尾お前もいい加減にしろよな!!」
黒尾「なんでだよ、好きな女の子にスキンシップして何が悪いわけ?」
赤葦「好きな女の子・・・」
あ、これはまずいかも