第6章 私の元気の源6
練習が終わると次の試合相手が紹介された
『宮城の青葉城西高校ですか?』
「ここ最近ずっと練習試合がしたいと連絡が多くてな、断りきれずOKを出した」
『監督弱すぎ』
「うっ・・ととにかくだな!女子も県内ベスト4以内に入る強豪校だ、油断は禁物だ」
『女子“も”って事は男子もそうって事ですか?』
「まあな、調べたらなんだか凄いセッターが居るらしい」
『試合やります』
「お!乗って来たな!!よし!次の連休で向かう!明日から猛練習だ!」
青葉城西高校、確か1回だけどっかの大会で見た気がする
特徴があるかと言えばよく分からない、だけどきっといい刺激がもらえるのは確か
『そういえば明日って男子練習試合でしたよね』
「おー音駒高校だったっけな」
『あークロの所か、じゃあいいや』
ミーティングを終え着替えを済ませると赤葦が階段に座り俯いていた
背後から脅かそうと思ったが何となく反応が読めたのでそれはせず、普通に肩を叩いた
『お待たせしました』
赤葦「ミーティング長かったですね」
『来週の連休に宮城の遠征行くことになったからそれについて話してた』
赤葦「遠征ですか・・」
『どうしたの?』
赤葦「心配です、変な奴にさんが狙われるんじゃないかって」
『大丈夫だよ、私のこの顔見たら逃げるよ』
赤葦「その顔を見たい人もいるんですよ」
“俺とか”
と耳元に近づけて話してくる赤葦の声に思わず肩がびくついた
赤葦「顔真っ赤」
『ばか///』
赤葦「さ、帰りましょう」
『・・・京治』
赤葦「え?!」
『呼ぶ練習しとこうかなって・・//』
赤葦「嬉しいです。もっと呼んでください」
『用もないのに呼びません』
赤葦「もう一回」
『・・・また今度』
赤葦「残念です、あ、明日練習試合見ますよね?」
『いや、止めておこうかなって思ってる』
赤葦「どうしてですか?」
『なんというか、その・・』
赤葦「俺だけを見ててください。なので来てください」
『(そこまで言われちゃ断れない・・)
わかった、でも一つだけ
試合は2階から見てるね』
赤葦「わかりました?」