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私の元気の源

第5章 私の元気の源.....



部活が始まると3年の引退後の主将の話が出てきた

結局問答無用で主将にならされた

正直自信がないし
不安しかない

ため息を吐き外に出ると木兎が水道で顔を洗っていた

『光太郎』


木兎「お?どうした?」


『3年になったら男子バレー部は誰が主将?』


木兎「決まってんだろ!俺だよ!そっちはだろ?」


『何で分かるの?』


木兎「何年一緒にやってきたと思ってんだよー!」


ズキリと心臓が痛んだ

そんな笑顔見せないで、折角忘れようとしたのにずるいよ

そんな気持ちを押し殺すように問いかけた


『ちなみに副主将は木葉とか?』


木兎「あかーあしだぞ!あいつの成長の早さに皆一目置いてんだよ!のお陰かもな!」


『私は何もしてないよ』


木兎「そうか?めっちゃ練習してたじゃん!」


『練習はしてたけど、元々のセンスも良かったしね』


木兎「なんかあったか?」


『え?』


木兎「浮かない顔してる」


『・・・主将が向いてないんじゃないかって思ってる』


木兎「俺は向いてると思うぞ!だって教え方も上手いし、ちゃんと要になってるし」


『光太郎の口から“かなめ”って言葉が聞けるなんて』


木兎「なんだよー!!知ってるし!!」


『ありがとう、やる気でた』


木兎「おー!一緒に頑張ろうぜ!!」


『うん・・あのね光太郎「木兎さん休憩終わります」』


木兎「あ、おー・・何か言いたい事あったか?」


『大したことじゃないから、練習頑張って、赤葦もじゃあね』


背を向け体育館に戻ろうと歩み始めた

木兎「・・・」


赤葦「さん!」


『どうしたの?』


赤葦「いや・・何でもないです」


『・・・』


は徐に赤葦の傍によると頬に軽く触れた

『言いたいことは言っていいんだよ・・変な気を使わせてごめんね』


触れた頬を離すと体育館へ戻っていった








赤葦「本当、ずるい人だ」





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