第3章 私の元気の源...
その日を境には赤葦にトスや戦術、サーブを教えていった
朝練の合間を縫っての練習
休憩をするためコートの端に座ると赤葦も隣に座った
赤葦「今年も女子バレーは優勝ですかね?」
『私たちより強いチームが現れない限りは優勝を逃す事は無いだろうね』
赤葦「さんが梟谷に入学してから女子は負けなしだって聞きました。」
『大げさな、まあ大会では負けないけど、練習試合で負ける事なんて多々あるよ』
赤葦「そうなんですか?」
『コンディションが悪かったりで戦況は大きく変わるよ、あ、木兎とかもそうじゃん、彼のモチベーションで大分苦労してるでしょ?』
赤葦「はい、すぐに凹んだり熱くなったり大変です」
『それがこの短期間だけで理解できてる赤葦が私は凄いと思うよ!』
赤葦「さんは・・木兎さんの事どう思ってるんですか?」
『・・どうってよき理解者?』
赤葦「じゃあ恋愛対象ではないんですか?」
『そう、だね』
赤葦「じゃあチャンスはありますね」
『チャンス?』
赤葦「いえ、こちらの話です」
赤葦は座って射た腰を起すとボールを手に取った
赤葦「そろそろ木兎さんが来る時間ですね、あと2・3本付き合ってください」
『了解です』
赤葦に嘘をついた、でもきっと気づいてるんだと思う
やっぱりって顔してたよ?
セッターの弱点
相手の事を読みすぎて後悔するんだよね