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焔に立つ 【おそ松さん×黒子のバスケ 】

第7章 闇の孤独


時々思う事がある。

とテツヤは
まるで姉弟の様に仲がいい。
傍から見ればの話しだ。

僕から見るとテツヤはに対して
何処か一線を引いている感じがしてならなかった。

テツヤは大人しい、優しい。
殺し屋としての素質は十分なくらいあったが
本当は普通の男性として生きたかったのではないだろうか。

殺し屋に仕立て上げたのは僕であり
ではない。
テツヤはそれを知らない・・・・・。

が助けたテツヤ

もしかしたらテツヤはを・・・・・

僕は嫌な予感がしてきた。

頭を振って嫌な予感を追い払う。
が居なくなってひと月余り
テツヤはの代わりに
僕の付き人として傍に居るじゃないか。

の搜索は友人達に任せてある・・・・・

何か情報があればすぐ動ける様、
僕はデスクの引き出しを開け、銃の手入れを始めた。

*******

が消息不明になり
殺し屋としての赤司家はほとんど機能しなくなっていた。

父親は隠居し、
代わりに僕もテツヤも他の殺し屋もいるが、
みんなが心配なのだろう。
仕事を引き受ける気にはならないらしい。

「このままじゃいけないな・・・・・。」

僕は同じ殺し屋の
黄瀬涼太に電話を掛けようと
スマホを握りしめた。

その瞬間

『ピピッ、ピピッ』

スマホが鳴り響く。
画面を見ると、今まさに電話を掛けようとしていた
涼太からだった。

「もしもし、涼太か?」

「ああー、赤司っち良かったっす。
早く出てくれて。」

涼太の電話の声に周りの雑音が多い。

「なんだ、随分騒がしい場所にいるみたいだな?」

涼太はそれに対して、

「それ所じゃないっすよ!俺見かけたかも知れないっす!?」

「落ち着いて話せ、僕は逃げたりしないよ・・・・・。」

僕は涼太を諭した。
すると涼太が大きく深呼吸して

「っちに似た子を見かけたっす!?」

大声で叫んだ。

僕も大声を出しそうになったが、

「何処で見かけたんだ?」

冷静を装って聞いた振りをしたが
心臓の鼓動の速さを抑えるのに
精一杯だった。



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