第7章 闇の孤独
は僕の付き人として、
何処からか連れてこられたと
父親に聞かされた。
僕は生まれながらの殺し屋だ。
幼い頃から、おもちゃ代わりにあったのは拳銃・・・・・
英才教育も受け、仲間も増えた。
表向きは大会社、裏を返せば殺し屋。
僕はそんな生活に、なんの疑問も抱いてはいなかった。
むしろ、表向きの仕事のストレス発散として
人を殺すのは、僕にはありがたかった。
僕の代わりに、断末魔の叫びを上げて死んで行く
そんな奴らを見ると胸がスッと楽になった。
には親が居ない。
一度、の両親の事を聞いたことがあるが、
は
顔も名前すら知らないと
無表情で言ってのけた。
まだ10歳だった・・・・・。
付き人として僕の盾となる。
だけど僕はを易々とは失いたく無かった。
だから厳しい鍛錬をさせた。
に銃は似つかわしくないと思った僕は、
父親に、ナイフ投げを提案した。
その僕の提案は、自分の父親にしてはあっさりと受け入れられ
は毎日、的に向かいナイフを投げる日々が始まった。
そんなある日のこと、
が子供を拾って来た。
鍛錬場の近くにしゃがみこんでいたという。
それが、黒子テツヤだ。
黒子テツヤとはっきり言った男の子の
親を探してやりたいと言った。
しかし、黒子テツヤと言う名前が本物だったのか?
いくら探しても何も手掛かりが出て来ず
諦めたは
『ここで養って欲しい・・・・・。』
そう僕に哀願してきた。
とりあえず父親に相談してみて
殺し屋に育てる
という条件なら、テツヤを住まわせてやってもいいと
許可を貰った。
は
テツヤを殺し屋にはしたくないと
最後まで泣いていたが、
僕が、仕方が無い事なんだよと説得すると
漸く諦めたのか首を縦に振ってくれた。