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焔に立つ 【おそ松さん×黒子のバスケ 】

第7章 闇の孤独


月明かりが眩しいくらい明るくなって来た頃、
さんの姿が見えました。

返り血でしょうか、
さんの綺麗な髪の毛が、
少しだけ顔に張り付いていました。

僕はチンピラ達に合図を送り、さんに仕掛けさせました。
たかがチンピラ・・・・・
さんの中型ナイフであっという間に
全滅させられました。

ちっとも予想外ではありません。

ただの駒達でしたから。

さんはこれで終わりだと思ったのでしょう。
中型ナイフを仕舞おうとしています。

その瞬間を見逃さず

僕は

足音も気配すら消して

さんの頭部に、背後から銃のグリップで
殴りつける事に成功したんです。

入った!

と、僕は思いさんの身体中を殴りつけていきました。

かなり痛めつけたでしょうか、

止めはもちろん、心臓か頭に銃弾を打ち込むつもりでしたが、
その時、僕の右肩にさんの中型ナイフが
深く刺さりました。

僕は痛みのあまり

小さくですが、うめき声を出してしまい

その隙にさんは身体を引きずって
裏路地に逃げ込みました。

僕はナイフが刺さったままの状態で、
さんの後を追いました。

そして、僕はある事に気づきます。

表から一本外れたこの裏路地は、

松野ファミリーのシマです・・・・・

危険な六つ子が居ると、赤司君に聞いたことがありました。

こんな所で銃なんか撃ったら・・・・・
最悪、シマの見回りに来ている
ファミリーに見つかりでもしたら・・・・・

僕は軽くパニックになっていました。

とりあえず裏路地を見渡してみます。

さんを見つけました。
早く止めを刺さなければ・・・・・

僕は銃の銃爪を引こうとしましたが、
肩から流れ出た血が指まで伝って
滑ってしまい、上手く引けません。

僕は止めを指すのを諦め、
ほとんど意識のないさんの頭を
もう一度、銃のグリップで殴りつけました。

さんの生死は分かりませんでしたが、
長居は無用です。

僕は、自分の右肩に刺さった中型ナイフもそのままに、
裏路地を立ち去りました。

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