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焔に立つ 【おそ松さん×黒子のバスケ 】

第4章 外の世界も闇


あれから、は毎日家事をしていた。
身体は憶えているものだ。
一通りはこなせる様になっていた。

六つ子達も皆揃っていて、特別出掛ける様子もない。

こんなので収入はあるのかと心配していただったが、
意外とお金持ちのようだ。
暮らしには困っていない感じだった。

六つ子達は六つ子達で、
スーツ姿も、自己紹介以来、着用していないみたいで、
色分けされたパーカーやツナギを着ている。
とてもラフな感じだ。

それでもただ一つ、
は気になってたことがある。

六つ子達の服が、何処と無く膨れていたりする事。
腰だったり脇の辺りだったり・・・・・

しかしは、詮索しない事にした。
そんな事、自分の今の状態に比べたら、
些細な事に思えたからだ。

の記憶は、まだ回復の見込みもなく、
と言う名前だけに縋っているだけなのだから。

そんな事を考えながら、玄関を掃除していると、

「ちゃん。」

と、おそ松のにこやかな声が後ろから掛けられた。

その声に慌てて掃除していた手を止め。

『何か、ご用ですか?』

と、笑みを浮かべ、返した。

「それ終わったら、買い物行かね?
女の子なのに、服もろくにないし、
化粧品だって、シャンプーとかこだわりあるっしょ?」

『私、外にでても良いのですか?』

は不安だった。
一松に聞かされたのだ、自分の怪我は誰かに襲われたものだと。

そんな不安を他所に、

「大丈夫だって。俺達六つ子の中から選んでくれたら、
守ってあげれるからさ。
俺にする?それとも希望がなければ勝手に選ぶけど?
強いて言うなら、全員と一回ずつ出掛けては欲しいんだよね。
親交を深める意味でさ。」

おそ松は笑みを絶やさない。

『分かりました。
おそ松さんの言う通りに致します。
私も、皆さんと仲良くなりたい・・・・・。』

ついの本音が出てしまった。
チョロ松とトド松と十四松とは、
自己紹介以来、必要最低限しか話せていないからだ。

「じゃあ決まりね。
出掛ける順番の奴が、迎えに来るから。」

『分かりました。楽しみにしています。』

おそ松の背中を見送って、
は止めていた手を、再度動かし始めた。

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