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焔に立つ 【おそ松さん×黒子のバスケ 】

第3章 光と闇


「それ、本気で言ってんのカラ松?」

おそ松の、静かだが、
かすかに怒気を含んだ声が聞こえた。

「あぁ、本気だ。皆、聞いてくれ。」

カラ松は一息入れた後で

「彼女の面倒は俺が見る。
彼女に一目惚れしたみたいだ・・・・・
だから、許して欲しい。」

カラ松は一気に言い切った。

「ちょ、ちょっと。
素性もわからないのに危ないよ!」

「カラ松兄さん大丈夫すか?」

「僕は、あんまり賛同出来ないけど・・・・・」

上から、チョロ松、十四松、トド松と続く。

「とりあえず、彼女の目が覚めるまで
分からないだろう?
頼む・・・・・。」

カラ松は引くことはしなかった。

「じゃあ、彼女が敵だと分かったら・・・・・
処分する覚悟もあるんだな?」

おそ松の目は真剣だった。

カラ松は一瞬瞳を揺らしたが、

「その時は、俺が・・・・・
彼女を殺す・・・・・。だから、
誰も手出ししないでくれ。」

それだけを言い残し、
再びゲストルームへ足を運ぶ。

彼女の顔が無性に見たくなった。



****************************


「カラ松兄さん、本気みたいすねー
僕も顔が見てみたいな。」

「十四松、今、カラ松追いかけたら殺されるぞ。」

おそ松が微笑しながら言う。

「おそ松兄さん。
彼女って敵なの?、一般人じゃないの?」

「さぁ、わかんないねぇトド松・・・・・
でも、俺も次兄の恋は応援したいと思ってるよ。
こんな殺伐とした暮らしじゃん?
少しは・・・・・ね。」

おそ松が言うと、チョロ松が遮る様に、

「僕は反対だよ・・・・・
なんか嫌な予感しかしないよ・・・・・。」

ただでさえ下がり気味の眉を、
さらに下げて言った。

「ま、落ち着けよチョロ松。
カラ松に任せようぜ、
今の所、それしかないだろ?
ナイフの照合もまだみたいだしさ。」

「それは・・・・・、
あの中型ナイフ、一本じゃどこのデータベースにも
ヒットしないんだよ。
やっぱり2本なんじゃないかなぁ・・・・・。」

「それも含めて、彼女のことは保留ってことで・・・・・
皆、分かったな?」

おそ松が弟達に問いかけると、
皆、分かったと頷いた。






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